汝の隣人を愛せよ

 

愛について 4

 

「汝の隣人を愛せよ」

イエス・キリストの教えと言われるこの言葉

「右の頬をたたく者には左の頬をも向けよ。下着を告訴して取ろうとする者には、上着をも差し出せ。自分に敵対する者を愛せよ・・・」と続きます。

キリストは何故、どういう意味でこれを言ったのでしょう?

私はキリストについてもキリスト教について詳しい訳ではありませんので、その真意は分かりません。


隣人とは、利害関係が敵対しやすい間柄ですね。

隣の家とは、犬の鳴き声や楽器の音がうるさいとか、ゴミの出し方が悪いとか、争いの種がつきませんし、隣の国とは昔も今も国境を巡って争いが続きます。

そういう自分に敵対する人を愛することはとてもとても難しいこと。

自分を攻撃してくる人を愛することはなかなかできません。

ですから、この教えに従って生きることはとてもじゃないけど私にはできそうにありません。



しかし、しかしです。

もしそれができたなら、恐らく自分は一切の苦痛から解放されることでしょうね。

人が自分を傷つけるのではなく、人の行為を許せない自分の心が自分自身を傷つけるものだからです。


愛するということの難しさと奥の深さを感じます。


難しいのですが、人は心の奥底には根本的に人を愛したいという欲求を持っているのではないかと、私は思っています。

自分を愛してくれる人を失う以上に、自分が愛する人を失う方が遥かに辛いからです。

だとしたら、無条件に人を愛することが何故難しいのでしょう?

次回はそれについて考えてみます。

 

2012年6月10日日曜日

 
 
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